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12 月
11

不思議な風が吹いた


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昨日もブログに書いたが、12月10日は大好きなじいちゃんが亡くなって49日目だった。

僕は宗教や神様にあまり関心がない。

神様の存在を強く信じている訳ではないが、通夜や告別式の時に聞いた、人が亡くなると仏様になるための旅にでるという話をちょっと信じてみた。
大好きだったじいちゃんがいなくなってしまったが、じいちゃんも頑張って旅をしているから自分も頑張ろう、と考えたら心が少しラクになったからだ。

そして線香をあげた時に自分勝手なお願いをした。生前病院のベッドで最後に言葉をかけた時に心配させたくない思いから自分の怪我の事を伝えられなかった。そこで夏に怪我をして、いまだトレーニングを続けている左膝に49日の旅の後に宿ってくださいとお願いをした。

僕の勝手な想像の中で仏様になったじいちゃんは、怪我も病気も苦しみも悲しみも無い、望んだことを全て叶えられるなんでもありの存在になっていると思い込んだ。

だから旅の後に僕の所へきてくれて一緒になれるんだろう、自分のしているスノーボードをイマイチ伝えきれなかったじいちゃんに大会や撮影に一緒に行ってもらってみてもらおう、とかそんなことをいろいろ考えてみた。

そして昨日、いつものように山から戻りJWSCでトレーニングをしていた。決めているメニューを終えて最後のクールダウンにエアロバイクをこいでいたら…風が吹いた…しめきった有酸素マシーン部屋に不思議な風が吹いたのである。

エアロバイクをこぎながら間もなく終わるなぁと液晶モニターをみて、聞いていた音楽に集中していたが一瞬ビックリしてしまった。

『本当に来てくれたんだ』

その後ストレッチをしながら装具をはずした暖かい左膝に頬をよせて、じいちゃんのぬくもりを感じたつもりになった。

じいちゃんが亡くなる前日に握った手のぬくもりと、告別式で棺に釘を打つ時に『大好きです』と泣きながら顔をつけた硬く冷たいじいちゃんの頬を思い出した。

そしてまた僕の近くに来てくれたのだね、と思った。

僕は宗教や神様にあまり関心がない。でも亡くなったじいちゃんがそばにいてくれると信じている。

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